ブログ

2016年05月

くれあ 今年度4月1日に、調布市せんがわ劇場には、「次世代芸術家」なるグループが発足しました。
THEATRE MOMENTS主宰・演出家の佐川大輔は、せんがわ劇場の次世代芸術家企画運営部として、中原くれあは、次世代芸術家グループの一員として、せんがわ劇場を盛り上げるべく、活動しております!

調布市直営の劇場である「せんがわ劇場」!
121席の素敵な劇場!
3年前のコンクールをきっかけに、色々とお仕事をさせて頂いております。
この素敵な劇場をより多くの方に愛して頂きたく、劇場の職員の皆さん、市民サポーターの皆さんと、力を合わせて、楽しいことをして行くお手伝いをして行きたいなと思っております。

MOMENTS共々、せんがわ劇場をよろしくお願いいたします!

ということで、明々後日の25日水曜日、19時より劇場において
せんがわアートサロン#2 「リーディングってなに?ことばを聴く魅力をさぐる」
を開催いたします。

今回のゲストは、ドラマやCMでも大活躍中の青年団所属の志賀廣太郎(俳優・演出家)さん。
6月上演の「庭にはニワトリ二羽にワニ/キニサクハナノナ」の稽古を見学し、リーディングの魅力について語らいます。
なんと!無料でございます!
事前申し込みは不要です。
当日直接ご来場ください。(開場は開始時間の15分前)

行くよ~という方、くれあに連絡くれたら、嬉しいです!もちろん私も劇場におりますよ!
公演の稽古が観ることが出来ちゃうなんて、素敵でしょ!

劇場でお待ちしております!
くれあ せんがわ劇場演劇コンクールのファイナリスト説明会の様子が、せんがわ劇場のブログに写真入りでアップされましたよ〜!
3年前が懐かしいな〜。
あの時の感覚が蘇るのです。
初めてお会いする劇場スタッフの方たちの話を聞きもらさないように!
どんな人達がライバルなのか?
この劇場で、どんなことが可能なのか?

そして、3年前は、客席で説明を聞いていた佐川が、今は、説明する側に!
このコンクールには、そんな魅力が溢れているのです。

劇場とファイナリスト劇団が、一緒に創り上げるコンクール!
ぜひ皆様、劇場へ足をお運びくださいませ!!!
くれあ せんがわ劇場演劇コンクール、本選の詳細が発表になりました。
懐かしいな〜MOMENTSの3冠受賞から3年もたつんだね〜〜〜!
今じゃ佐川、このコンクールの企画運営なんかやってます!
自分たちが受賞したコンクールを、思い切って盛り上げていきたいと思うのです!!!

今年も、一次書類&映像審査を通過した6劇団が、様々な想いを抱えての熱いバトルが繰り広げられます。
1団体40分の作品×6がなんと!なんと!!!無料で観ることができちゃうぞ!
各審査員の審査講評も聞けちゃうぞ!
自分の価値観と数名の審査員の価値観を比較するのも楽しいぞ!
演劇は、スポーツのような楽しさに、プラスアルファ、今を生きる人々の想いなどを生で感じることが出来ちゃう!その想いに自分の人生を重ねて共感したり、知らない世界を発見したり、考えさせられたり、価値観を揺るがされたり!!!
魅力がいっぱいなんだよ〜〜〜!
観てほしいんだよ〜!!!

先日、劇場でファイナリストを集めての説明会があったそうな!
各団体、みなさん熱い想いを持っていたらしく、スタッフ一同、ワクワクしているそうな!
せんがわ劇場一同、素敵なコンクールになるよう、全力で挑みます!
どうか皆さん、劇場へお越しください!

あっ、コンクールなので、1団体ごとに、約45分の幕間があります。
その時間を利用して、我々次世代芸術家、ちょいと楽しい企画を計画中!
そちらもお楽しみに!

チケット発売は5月28日!
皆様のご予約を心からお待ちしております!!!


くれあ 18歳で宝塚音楽学校に入学し、同期に誘われ、演劇のプライベートレッスンに通いだした。その先生が吉川雅恵先生。

宝塚歌劇団出身でありながら、若いうちに退団(ウィキペディアによると、私と同じく5年で退団)。その後、映画や舞台などで活躍していた方。

私が出会ったときは、先生は60代後半。
宝塚歌劇団の寮のそばに住んでいて、お月謝1万円。先生とのスケジュールさえ合えば、1ヶ月の中で、何度でも稽古に行っていい、という素晴らしさ!
音楽学校時代は、学校生活・寮生活と忙しく、基本は日曜日に行ってたかな〜。
演劇大好きくれあは、先生との時間が宝だった。
劇団に入ってからは、暇さえあれば、稽古へ。
劇団での稽古が22時に終了し、その後、上級生たちと一緒に先生の家へ行き、稽古をつけてもらう。24時~25時くらいまで稽古をつけてもらう。
稽古が休みの日も、今度は他の組の同期と一緒に先生の家へ。それこそ無制限一本勝負。

そう、吉川先生の稽古は・・・息ができなくなるくらい、怖いのです。厳しいのです。
「違うよ、啓子(私の本名ね)!!!あ~まったくビールでも飲まなくちゃやってられないね!!!」
・・・・今思い出しても、息ができなくなる。
もうね、イエスかノーしかなかった。
こちらが「そういう気持ちでやってるつもり」なんか、全く通用しない。
「つもり」は「つもり」。観ている側には全く伝わって来ない。それが全て。そんなの役者のエゴ。そんなナルシストな役者はいらない。
一言セリフを言っては「違うよ!!!」
一歩歩いては「違うよ!!!」
息を吸っては「違う!!!!!」
ほんとに息もできない。何もやってないのに、何が違うの?????
(今は教える身となり、息を吸っただけで違うというのがよくわかるようになりました)

徹底的に仕込まれました。
どうやったらいいかなんて、一切教えてもらえなかった。
ダメはダメ。いいはいい。ダメと言われたら、何度でもやり直す。自分で考える。
ほんとに無制限一本勝負。自分と先生との闘い。いや、結局は自分との闘いだったんだな。

いつも稽古に行く道のりは、心と足が重い。
「は〜〜〜怖いよ〜。ほんとに無理かも。どうしたらいいかがわからない。今日こそやめますって言おうかな・・・」同期とこんな会話をしながら、先生の家のドアの前。そこで思いっきり深呼吸をして、よし頑張ろう!今日こそは!!!と思い、ドアを叩く。
心を奮い立たせ、「おはようございます!」と元気よく。
そして5分後、木っ端みじん・・・玉砕・・・
そんな毎日。

ある日先生と、1対1での稽古の時、
「啓子、お前は宝塚でどうこうなろうと思うな。いい時期が来たら、蜷川さんに紹介するから。」

そう、吉川先生は、蜷川さんの舞台にも出演していらした。そして蜷川さんの舞台に出ている若手の指導もしていらしたそうだ。

私は、死ぬほど演劇が好きで、好きで好きで好きで、時間があれば先生の家にいた。先生もとことん付き合ってくれた。
その先生に、そう言って頂き、その言葉を信じ、ひたすら無制限一本勝負で戦っていた。

それがある日、先生はご病気で亡くなった。

私は東京公演中だった。

私の演技の基礎は、吉川先生に叩き込んでもらった。
結局、蜷川さんに出会うことはなかったけど、その代わり、大ちゃんに出会った。
蜷川さんの舞台をロンドンで観た。
私と大ちゃんも、同時期にロンドンで公演していた。
規模はま〜ったく比べ物にならない小さな公演だったけど、なんか色々なことを感じた。

今、私は蜷川さんの演劇とは、全く違う演劇を創っている。

公演中、私は毎日、たくさんの神様に感謝をする。
その一人は、吉川先生。

年々、感謝をする神様が増えて、悲しくもあるのだが、また一人、神様が増えた。

日本の演劇を盛り上げ、世界にまで引っ張り上げてくださり、感謝します。

さ、がんばろ!

※吉川先生は、無制限一本勝負が終わると、鬼の顔から仏の顔に変わり、「お汁粉作ってありから食べて行きな〜」と。そんな素敵な先生でした。
くれあ
【ミント君との旅 その3 せかい演劇祭in静岡への旅 with 大&マット】
約400?の旅

はい!続きますよ〜可愛いミント君との旅!
5月8日の日曜日、そうGW最終日、朝7時半に我が家を出発し、行ってきました、静岡へ!
何故静岡で演劇祭???
説明しよう!
静岡県静岡市には、静岡県舞台芸術センターShizuoka Performing Arts Center : SPACなる素晴らしい劇場がいくつかあるのですよ。
東静岡駅目の前には、大きな劇場があるのですが、そこから車で10分ほど、山の中へ入ると、そこには芸術公園なるものがあり、屋内・野外などの劇場、さらには海外からのアーティストなどが宿泊できる施設などもある、自然に囲まれたすんばらしい芸術センターがあるのです。
ご興味ある方は、ぜひこちらのサイトをご覧あれ!


そう、このGWに5大陸からの演劇を集め、上演中!とあれば、おいら行くしかないべ!
ということで、ミント君に頑張ってもらい、ブ〜〜〜ン!とぶっ飛ばしてみた!

もちろん、お約束、清水港での新鮮お魚の朝ごはん!
数ある食堂の中から、大&マットが鼻クンクン!
生シラスのあるお店に決定!
う〜〜〜ん!美味い!うまいでないの〜〜〜!!!
3人でテンションアップで変な写真を撮りまくり!

賢いくれあちゃんは、一応渋滞考慮していたので、時間は余裕!
ということで、港をぶらぶら〜
もちろんここでもテンションMAXのおバカ3人!
海の男ゴッコや、タイタニックごっこを楽しむ!
(ちなみに、怖がり大ちゃんに引っ張られすぎて、かっこよく斜めになれなかったくれあちゃん、残念!!!)

お遊びもほどほどに、劇場へ。
1本目はレバノン生まれの劇作家さんの一人芝居。上演時間2時間。
後半30分のライブ感、芸術感は、素晴らしかった。
当たり前なんだけど、彼の生い立ちというものが、作品に色濃く反映されているのだろうな〜。前半と後半の彼が同一人物に思えないくらいのエネルギーの差、いや、前半の抱えているものがあっての後半のエネルギーの凄まじさ、セリフなく行動によってのみ、あふれてくる感覚は、観ていて、息をしているのも忘れるくらいの苦しさを感じました。

2本目は・・・くれあ的には残念。

3本目は、面白かったよ〜〜〜!
フランスから来日したカンパニーの芝居。
グリム童話が題材ですわ。
シンプルなストーリー。4人の俳優。
約1時間。
自然に囲まれた野外劇場。
何度も再演し、リメイクを行いの日本での上演!
やべ!!!
なんともブラックで、適当で、子どもが遊んでいるような感じの芝居。
バタバタな感じなわけですよ。
ぬるいわけですよ。
でもね、全部計算去れているんだなこれが!
音楽もセット移動も全部、役者がこなすのさ。
ま〜〜〜みんな、観客を巻き込むのが本当にうまいのですわ。
まんまと、引き込まれ、ドタバタ加減に苦笑しながらも、魅力のとりこ。
リズム感の良さ。
笑っていいのか、緊張するのか、悲しくなるのか。
字幕をみなくても、しっかりと俳優の体に、音に、感覚的にわかるリズムか刻み込まれているのです。
リロ・バウアーのWSでもリズム感に関してのエクササイズは、毎日必ず入っていましたが、俳優の身体は楽器。よい楽器であるために、リズム感は本当に大切だと、TACTでもせかい演劇祭でも、痛感したわけです!

あとね、開かれているのですな〜
観客のために、やってくれているのですね〜。

私は、うちに秘めたる演劇よりは、観客にオープンなライブ感溢れるものがやはり好きなのだと再確認!

日帰り3本観て、400?を走り抜けたさ!

このGWは、世界の演劇観劇三昧!

ま、私にとって、観劇はお仕事&勉強です。
簡単には観ることが出来ない、海外の芝居を観てお勉強。
もちろん、好みでないものにも出会いますが、それが演劇!
観なきゃわからん!
価値観も人とは違う!
だからこそ面白い!
帰りの車の中では、大ちゃんと熱く演劇論!
あの芝居のあそこが良かった。
来年作る芝居では、こういうチャレンジをしてみたい!
などなど。
ふぉ〜〜〜〜〜〜やる気スイッチが〜〜〜〜!!!

池袋でも静岡でも、何人もお知り合いの演劇人の方に出会いました。
みんな、勉強しているな〜。負けちゃらんないぞっと!

お金と時間をかけた分、しっかりと栄養にして、次へ進みたいと思います!

日本でも演劇を観る人が増えるように、劇場に時間とお金をかけて、足を運ぶ人が増えるように、魅力的な作品を作るのだ!
・・・営業もがんばらないとだめなのだ・・・・・営業下手なMOMENTS・・・
こちらも勉強あるのみ!ふんが〜!!!
くれあ 東京芸術劇場で開催されている『TACTフェスティバル』、3本+1本を観劇!
TACTフェスティバルとは?
⇒こどもだけでなく親子で、そして大人だけでも楽しむことのできる、海外の上質なパフォーマンスを招聘して上演します。
今年は、
★ブラジルから来日した『空飛ぶ男たち』
★フランスから来日した『ストイック』
★フランスから来日した『リネア』
と、広場で無料で観れちゃうカナダから来日の『ひつじ』と『キャンプしましょう!おひめさま』

おいらは、『ひつじ』は昨年も一昨年も観ていたので、それ以外の4本を観劇。
有料公演の3本、ほとんどセリフなし。
大道芸に近い、クラウンの要素や、芝居の要素がプラスされているパフォーマンス。
フィイジカル、リズム感、距離感、アクションリアクション、音楽とのバランスが見事。
全て二人組だったのですが、言葉での説明がない分、二人のコミュニケーションの取り方が素晴らしく、フィジカルを通しての感覚の共有が豊かだったな〜!

特にやられたのが『ストイック』!
この二人、私が最も尊敬する師匠、フィリップ・ゴーリエの教えを受けているのではないかしら?と思われる。
彼らのパフォーマンスを観ていると、フィリップに教えられたことが完璧にこなされていると思うのですよ。
いや〜面白い!
子どもも大人も、クスクスから始まっての大爆笑!
子どもの笑い声すらも、即パフォーマンスに取り入れてしまう!
会場が一体となってしまう!
豊かでアホで見事な50分!
まったく飽きませんでした!

ちっくしょ〜と思うやんね〜
なんか言葉のない芝居が作りたくなっちゃった!

そうそう、観終わった後、大人のひとの会話で、
『子どもって思いもしないところで笑うよね〜』
ははは・・・おいら、ほとんど子どもと一緒に笑い声や悲鳴を上げてました・・・
ビバ!子どもくれあ!

公演は明日まで!
わぉ!『ストイック』は明日16時〜の50分上演!
ネットで調べたら、まだチケットあるやん!
これ、おすすめです〜!なんと2000円!!!
http://www.geigeki.jp/performance/theater118/t118-2/

<<   2016年 05月   >>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

Copyright (C) THEATRE MOMENTS All rights reserved.