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2016年12月

12/31: 稽古納め

だい
今年も終わりですね。

昨日は稽古納め。
1月のマカオ公演のことについて、俳優と話し合いをしてました。
不在中に自主稽古してもらってた内容をシェアしてもらい、こちらの演出プランを伝えました。

今年も色々ありました。
ほんと、色々な方にお世話になった年です。
ありがとうございました。
簡単ですが、年の瀬のご挨拶にかえて。

さて、マカオでのことも、忘れないうちにまとめておきます。

芝居、クリスマス公演「雪のひとひら」について
最終的には成功だったが、かなり大変だったというが正直なところ。
ラスト一週間で、やっとまとまっていったという感じだ。
うまくいった要因としては、くれあを筆頭に女性陣の頑張りがある。
また、色々な方法で「場面の意図」や、「何故、この演出を要求するか?」を説明したことが、少しずつ伝わったのだろう。
また、初日に客から良いリアクションを得たことで、自信を持ったこともあるかもしれない。
最終的には、MOMENTSらしい良い座組になったと思う。

打ち上げで彼らも本音で語ってくれ、色々とわかり合えた。
今回は役者が若い人が多く、ストレートプレイどころか演劇経験自体が浅い人もいた。
そんな人に僕の芝居は、ハードルが高く、かなり大変だったようだ。
加えて、NGも多く、彼ら自身も「これで大丈夫か?」と不安だったよう。

海外での国際交流プロジェクトは、「芝居をやる。」だけではなく、「一緒の時間を過ごし、交流する。」ことが実は大事だと思う。
「紆余曲折を経た時間を過ごし、協働で何かを成し遂げる」ことが、お互いへの理解、絆を強くする。
正直、面倒な部分はあるが、ここ数年、マカオでの活動ができるようになったのは、「時間を共有した仲間」がいるからだと強く感じた。
打ち上げで一人ずつが、真摯に語るのを聞いて、しみじみそう思った佐川でした。

さて、帰国前日のことも少し。
くれあと「とにかく、世話になった人に御礼返しをしよう」となる。
スタッフだったバンとジェシカをランチへ。

バンは、演出助手であり、舞台監督であり、照明と音響両方のオペでもあった。
こちらの低予算小劇場では、結構、日常的だそうだ。
稽古中は、俳優のスケジュール、小道具、稽古場管理をしたうえ、うちの芝居は、音響も照明もきっかけが多いのに、パソコンでプログラムを組んでやってくれた。
連日、劇場で自主練する頑張り屋であり、何でもできるスーパースタッフの彼女には本当に助けてもらった。
(日本にこんなスタッフいたら、引く手数多だろうが、業界的にそんなことしたら干されちゃうだろうな。)

ジェシカは、バンの助手で、舞台監督助手だ。
バンはオペで調光室なので、ジェシカに袖なかのことを任せた。
ジェシカには、たくさんの小道具を黙々と作成してもらった。
きつい仕事でも「ノープロブレム、マイワーク(私の仕事だから)」と、こなしてくれる。
こちらが指示しなくても、きちんと先回りして、仕事をする。
また、役者がNGの時は、演技経験もないのに、その代役をしてくれた。

今回の芝居は、この二人のスタッフ以外は、当日受付だけであった。
本当に助かった。ありがとう。

夜はちかこと会う。
ちかこは、俺たちと同じ演劇の師匠「フィリップ・ゴーリエ」のもとで学んだ俳優であり、たまたまマカオに滞在創作で来ていた。(2月にマカオの俳優とクラウンショー的なものをやるらしい。)
彼女は、12月上旬にマカオに来ていたのだが、こちらが稽古で忙しく、やっと会えた。
カジノのやり方、役立ち情報などを話しつつ、軽く観光し、夕食へ。

夕食には、「雪のひとひら」出演者であり、通訳も兼任したバー二スも誘い、火鍋へ。
バーニスは、最初のマカオフリンジに参加したときから、通訳やコーディネーターで助けてくれているが、もともと役者経験があり、今回は役者として初めて出演してもらった。
今回の座組では、彼女の存在が大きかった。
やはり英語では、細かいニュアンスを伝えるのは難しい。
彼女の通訳によって、僕の意図はより明確に伝わったと思う。
俳優としても助けてもらったが、通訳としても僕の手足となってくれた。

帰宅後は、家の掃除と荷造り。
軽く仮眠して、翌日のフェリー乗り場へ。
主宰のフィリップと会う。
彼はマカオで、一緒に作品を作るのは三度目の朋友だ。
特に多くは語らないが、感謝と寂しさのない混ぜなものが、その眼差しから溢れる。
が、良く考えたら、1月に再訪するマカオ。
感慨に浸る意味もないことに気づく。
「See you next year」と別れる。

そんなこんなでした。
というわけで、改めて。
良いお年を。
だい
無事帰国しました佐川。

しかし、すでに次の予定が!

1月のマカオフリンジフェスティバルに招聘されてます!

昨年、MOMENTSで上演したマカオの劇作家「陳飛歴」氏の「生者のための葬儀」を上演。

マカオのランドマーク「聖ポール天主堂」という世界遺産の前に、特設ステージを作り、17、18日と行います!!

なんと、3週間後には本番だーー!

http://www.macaucityfringe.gov.mo/2017/en/

実は、2016年は日本でMOMENTS作品は上演しなかった。

それが何故か、マカオでは、11月「楢山節考」、12月「雪のひとひら」、そして2017年1月「生者のための葬儀」と、三か月連続!

マカオでのMOMENTS株はバブル状態!!!

どういうこっちゃ?

日本でも頑張らなあかんわ。

あ、宣伝忘れていましたが、来年2月の「せんがわ劇場海外リーディング」も佐川が総合演出しています。

これもまた、詳細アップします。

ではではーー。
くれあ
おー!東京!寒いよー!
無事に家に到着しました!

気流の影響で、今までにないほど飛行機が揺れ、何度か悲鳴があがってました。

「家に着くまでが演劇!」
といい聞かせ、久し振りの運転も雨降りだったので、気を付けて!

母や犬、猫の歓迎をうけつつ、荷物を片付けて。

やはり我が家はいいですなー!

さて、師走!
色々頑張らなきゃ!

みなさまーいつも応援ありがとう〜!
開演前のお祈りの時間、日本からのエネルギーをもらってました!

あー日本でもまた「雪のひとひら」やりたくなっちゃった!
くれあ
終わりよければすべてよし!

今回もすっごく大変だったけど、多くの新しい素敵な仲間とも出会え、終わってみると幸せな時間・瞬間がたくさんあったなーと!

この出逢い、経験をまた次に繋げて行くのであーる!大変だった経験ほど、自分にとってプラスになるのよねー!

マカオの皆ーありがとう〜!多謝!
香港、マレーシアのみんなーありがとう〜!
日本のみんなーありがとう〜!

愛してます!

白!!!
だい
Thank you!!

We come back to Japan!

And we will come back again Macau next month!!

See you!!

いよいよ帰国ー!

しかし、何と3週間後には、マカオ再来訪なのです!!

何でかは、のちほどーー!
くれあ
「雪のひとひらin マカオ」初日、無事に終了!

16時から行ったゲネブロは、ダメダメで、大ちゃんからみんなにお叱りの言葉。

初日前のお祈りの時間、みんなに感謝の気持ちを伝え、もし誰かがミスをしても、みんなでフォローしあおう!と約束をして、開場!

バックステージでは、俳優一人一人とハグ!

そして、開演!
満員のお客様と一緒に楽しい時間を過ごせました!

終演後、たくさんのお客様が声をかけてくれて、嬉しかったなー!!!苦労がぶっとんだ!

さぁ、今日は2回公演!

みんなと楽しめますように!!!
だい
マカオ版「雪のひとひら」無事、初日終了!

大成功といえると思う。

通路までぎっしり満席で、始まった初日。

マカオのお客様は反応がいい。

リアクションがいいから、俳優の演技が乗っていく。

俳優が観客に伝え、それを客が受ける。

正直、小さなミスはあったが、それを感じさせなかったのはお客様の力だ。

終幕ごろには、すすり泣きの声も。

僕は客席の陰から、「お客様がいて、はじめて、芝居は出来上がるんだなー」と感慨にふける。

マカオ演劇学校の校長が来ていたらしく、終演後ネットに「この芝居、大推薦する。ぜひ見に行け!」とコメントしたらしい。

「彼のコメントは大きいよ。明日以降、もっとお客が増えるよ!」と興奮しながら話す役者たち。

とはいえ、先月の「楢山節考」の評判や、宣伝もうまくいったのか、残りの公演もほぼ満席らしい。

気を引き締めて、頑張ります!

そして、来週の火曜日には日本帰るぞーー!
だい
昨日の通し稽古にはゲストが。

先月の4劇団国際交流演劇祭の主宰dickie。

そして、「楢山節考」の劇評を書いてくれた作家のJOEさんとその家族。
(二人とも、本番が見に来られないから、とわざわざ来てくれた。感激!)

早速、JOEさんが感想をフェイスブックにアップしてくれた。

感想の内容は、相変わらずよくわからんが(中国だからね。)、褒めてくれているようだ。

うれしい限りだ。

いよいよ本日初日「雪のひとひら」マカオ版。

日に日に、出来は良くなっている。

俳優と客の間で、化学変化が起きることを願う!
くれあ
マカオのテレビ番組で、明日からの公演の特集が放送されました!
大ちゃんくれあのインタビューものってます!20分間もです!
なぜ、私たちがマカオに呼ばれるようになったのか?など、話してます。
いよいよ明日初日!
この年齢でこの作品、結構厳しく、一回通すと、体が相当辛いけど、マカオで上演出来ることに感謝と幸せを感じて、全力で演じます!

マカオのお客様に届くといいなー!
だい
マカオのテレビ番組で、私達の特集がされている!
超かっこいい!!
有名人になった気分だわさ。

いよいよ明日、マカオ版「雪のひとひら」初日。
がんばります!!

Wow we are like TV star!!


だい 先日、12月15日、私の誕生日でした。
多くの皆様、お祝いコメントいただき、本当にありがとうございます。
本当に多くの方に見守ってもらえているなと、つくづく幸せを感じる誕生日になりました。
おいおい、お返事できればと思っておりますが、本番まで1週間を切り、何分バタついております。この文面にて、とりあえずの御礼代わりに。

以下は、誕生日記念の香港一泊二日の日記です。(ながーーーいよ。)

誕生日前日の14日は稽古がオフだった。
なので、くれあが「大ちゃんの誕生日は香港で迎えよう!」と、急きょホテルを予約し、香港へ一泊二日で行くことに。

まず、香港情報を仕入れようと思い、現地演劇人や、香港通の知り合いに連絡すると、先日の国際交流演劇祭の香港チームの女優さんが「我々がガイドするから、何でも言ってくれ!」とのこと。

僕は「せっかくなので、現地の演劇人にも会いたいな。」とか、オファーを投げてみた。

そして当日に。
香港までは、マカオからフェリーで一時間程度。
近いが、入国審査があるので、実際は2時間くらいかかる。

香港到着すると、現地の女優「程」さんが迎えに来てくれた。
早速「飲茶」を食す。
「飲茶」は、日本と同じで、癖が少なく食べやすいうえ、やはり本場のほうが旨いし、安い。
そのまま、ホテルへチェックイン。
ホテルは、ジョーダン駅という地下鉄の真上。

午後は、くれあの幼馴染で、結婚して香港在住の日本人に会う約束になっていた。
ホテルで会い、香港の現状などを話す。
「子どもの教育が、広東スタイルだと、「学歴重視」で、まったくゆとりがない。そのプレッシャーのせいで、子どもの自殺者も増えている。」とか
「中国はもちろん、欧米、他のアジア圏など、多様な文化、民族が集っているため、その格差や軋轢は生まれている。」など。
彼女とは一時間ほど話し、サヨナラ。

その後は、香港で数少ないパントマイマーのエリックと会うため、彼のアトリエへ。
エリックとは、「ノンバーバル(言葉に頼らない)演劇の香港事情」について話す。
「マイムは面白くないものという偏見が根強いし、言葉で説明できないものはプロモーションが難しい。」
「マイムを勉強しようという役者も、「こんな技術が演技に役立つのか?」と辞めていってしまう」など。
彼は、僕の作品を見たわけではないが、程さんが「大さんの作品をみて、エリックとは話が合うはずと思った。」とコーディネートしてくれた。
彼はマイムだけでは食えないので、「laughty yoga」というヨガのインストラクターなどもしているらしい。
程さんも普段はフローリストなんだそうだが、多くの演劇人が食えないのは、日本と一緒であるようだ。

エリックと雑談後、簡単なマイムワークショップをしてもらう。
「基礎的なことだけ」といいながら教えてもらうが、見えないものを共有する作業は楽しかった。

その後、香港島へ渡る。
二階建てバスに乗るが、なんだかテンションが上がる。
香港はマカオと同じく、人は多いのだが、比較的余裕がある気がした。
バスがその象徴かもしれない。

香港島へ渡ったのは、Exploration theatreという劇団のKARLEYさんとディナーするためだ。
彼は、香港の老舗劇団の主宰らしい。
「楢山節考」を見て、全く面識がないにもかかわらず、終演後「とても感動し、インスパイアされた。是非またお会いしたい。」と名刺交換をしてくれた。
なので、この機会にお話をと思っていたら、程さんがコーディネートしてくれた。

ここまですべて、程さんのガイドである。
他の香港チームのメンバーも手を回してくれたり、アイデアを出してくれたようだ。
本当にありがたい。

待ち合わせ場所は、洋風のステーキハウス。
地元の老舗で、他と比べ割安なんだそうだ。
香港も物価は高くなってきており、それなりのレストランに行けば、日本と変わらない値段になる。

KARLYさんと食事をしながら、語る。
彼は香港では、最初のプロ劇団の主宰らしい。
当時はイギリス統治下で政府の助成金もあったが、中国返還後は事情が変わり、演劇への助成が減り、創作活動が難しくなったとのこと。
なので、最近は予算規模を小さくして、創作をしているとのこと。
今は、演劇学校で教えながら、小中学校でドラマエデュケーションもしているそうだ。

「香港の演劇事情は?」
「どんなスタイルでドラマエデュケーションをしているのか?」
「MOMENTSのスタイルは、どういう過程でなったのか?」などなど語る。
どちらかというと、マカオでは若い世代との交流が多かったので、僕よりも年配のKARLYさんとの会話は、ある意味、新鮮だった。
食事を終えると、「明日は君の誕生日だろ?」とのことで、奢ってもらう。
歓待されて、ありがたい限りだ。
彼が来日する際に、僕が「6つ星レストラン」で奢るという約束をした。(もちろん、6つ星レストランは実在しないので、ジョーク。)

夜の9時半を過ぎ、ここでガイドしてくれていた程さんや、KARLYと別れ、ここからはSTANが合流。
STANは、一昨年のメルボルンフリンジフェスに参加した「PANIC」のキャストだ。
本当は香港人では最も親しい奴なのだが、あえて直前まで連絡なしで香港入りしたところ、「なんで連絡しなかったーー!俺がガイドしたかったのにーー!」とリアクション。

「どうせお前とは、しょっちゅう会えるだろ!」となだめ、夜のビクトリアピークへ。
ビクトリアピークとは、香港を一望できる山の上にあり、そこからの景色は、「百万ドルの夜景」とも言われる、香港一の観光名所。
途中、二階建ての路面電車や、山への路面電車に乗り、テンションが上がる。
夜22時過ぎなのに、ピークへ向かう人はたくさんいる。

頂上はさすがの夜景であった。
マカオの夜景もきれいだが、カジノネオンなので、ギラギラ感があるが、香港は人々の生活を感じる夜景である。
絶景というのは高いところにあるものだが、高所恐怖症な佐川は、あくまで安全地帯から眺めた。

23時ころ、夜景を満喫し、ホテルへ向かうが
「せっかく香港来たから、マッサージしてほしい!」という佐川の我儘で、近隣のマッサージへ。
STANが「ここは俺も前に来たから、お勧めだよ!」というところを案内してもらう。
お店の人への繋ぎまでSTANにしてもらい、彼とはサヨナラ。

マッサージ屋はローカルのところなので、ちょいと怖かったが、腕前はさすが本場。
凝っているところを、ピンポイントでぐいぐいくる。
くれあも佐川も大満足である。
二人で「いやーー、利いたねーー」と、時計を見ると、すでに24時半。
マッサージ屋で誕生日であった。

近所のコンビニでビールを買い、ホテルへ。
今回、ホテルを予約する際、最も重視したのは「バスタブがある」こと。
シャワーしかないマカオで一か月である。
たまには「お湯につかりたいーー!」という欲求を満たすためだ。

部屋に戻り、ビールを飲みつつ、風呂に湯を張る。
そして、ザンブと湯に。
くーーーーー、俺は日本人だ―――!と感じた。
ゆっくり風呂に入り、2時すぎに就寝。

いやーーー、いい一日であった。



と、この勢いで、翌日の日記も。
チェックアウトは12時なので、とにかく午前中はホテルでゆっくり眠る。

マカオのアパートのベッドと違い、この部屋はベッドもキングサイズ。
シーツも布団も極上で、寝心地は最高であった。

今日は15時半のフェリーでマカオに帰る。
それまでは、香港の演劇人JOとランチをすることに。
Joは女性で、舞台監督であり、プロデューサーであり、演出家だ。
ホテルのロビーに迎えに来てくれたので、そのままランチへ。
「香港では女性演劇人が多いのか?」
「日本では、最近は女性演劇人がかなり増えている。」
などの話をし、香港の女流作家でいい人がいたら紹介してもらえないかと提案する。

1時半ころには、昨日のガイド程さんと、KEITHも合流。
KEITHは香港チームにスタッフとして関わっていたが、2月に行われる日本の国際芸術見本市TPAMに参加するらしい。
わざわざ30分だけ、会いに来たの?と思ったら、ケーキを持ってきてくれ、HAPPY BIRTHDAYサプライズ。
ちょいとびっくりし、涙が。
いやはや、本当にありがたい。
再会を祝し、別れる。

そして、JOの案内のもと、九龍のフェリーターミナルへ。
無事にチケットも取り、フェリーに乗る。

そして、稽古場へ。
今日もNGがいるので、通し稽古はできないが、細かく返し稽古をする。
稽古も本番近くなってきて、少しずつだが、真剣さは増してきた。
また、くれあがマカオメンバーのコントロールするの上手くなってきて、彼女のリードで稽古場の集中力が高まる。

稽古を終えると、こちらでもサプライズのケーキが。
そして、一人一人が書いた、メッセージカードまで。
丁寧に日本語で書いてくれている。
本当に、本当にありがたい。

香港一泊二日では、観光名所はビクトリアピークしか行ってないが、
とにかく色々な人に会った。
フェイスブックでも、色々な方から、誕生日のお祝いメッセージをもらった。
「自分の周りで支えてくれている人を感じる。」という誕生日の過ごし方。
「「自分が生まれた。」ことを再認識する日」として、とてもいいなと思いました。
だい
さて、小屋入りまで、残り5日。

正直に言おう。

体調を崩してます。

風邪っぽい。

しかし、この差し迫った時期に休んではいられない。

今日は無理矢理にだが、初通しをした。

無理やりという感じだが、何とか通せた。

俳優陣も目の色が変わってきた感じはするが、ばらつきがある。

アンサンブル芝居として、そこが苦慮している。

相変わらず、NGは多く、小屋入りしてからも、俳優は夜だけの参加とかが多い。

ここら辺は日本の事情とは大きく違う。

それでも、やるしかない。

そんなだが、明日はオフ。
くれあ
「雪のひとひら」日本初演の映像を使って、マカオの出演者である、ジェームスが宣伝映像を作ってくれました!

ちなみに、ジェームスは、日本版で矢原将宗が演じた、闘う[雨のしずく]を演じています!

「雪のひとひら」は、
2008年12月 東京初演
千秋楽から一週間後に、福島県郡山市にある高校で上演!
2011年9月 浅草したまち演劇祭にて、再演
2012年1月 福島県の郡山市・いわき市・会津下郷の三地域でのボランティア公演
そして今回、マカオで、マカオの俳優と上演!

初演から8年!
そっかー初演はまだ30代だったのねー

中々にハードなシーンもありますが、私の大好きな作品です。

マカオの女優陣たちも、必死に、心をこめて頑張ってついてきてくれています。

一緒に作ってくれた、日本人キャストの想い、日本で応援してくれている皆さんの想いをエネルギーにして、モーメンツの厳しい稽古に身体を駆使して必死についてきてくれている、マカオの仲間と頑張っております!

すでに売り切れになっている公演もあるとか!

マカオのお客様の心に、何かを残せますように!!!

やるだけだーーーーーーー!!!
だい
そろそろ、マカオ滞在も3週間を過ぎ、やっと折り返し地点。

とはいえ、小屋入りまでは2週間弱、

今回は、これまでの3回のマカオ創作の中で、最も難しいかもしれない。

そもそも作品自体が長い。
「幸福な王子」は1時間弱、「パニック」は40分程度であるが、今回の「雪のひとひら」は1時間20分ほど。
当然、場面も多く、稽古時間も必要になる。

加えて、キャストの数が多い。
今までは5名の作品だったが、今回は9名。
9名のうち、プロの役者は一人。
あとは昼間に仕事をしているので、スケジュール調整もなかなか難しい。
NG問題は深刻だ。
マカオでは稽古日程が決まった後も、ちょこちょこNGを入れてくる。
それが普通なのだそうだ。
今回はキャストの数が多いため、スケジュール調整の可能なプロの役者が少ないことから、かなり深刻な状況である。

なにせ、昨日、久しぶりに全員がそろった。
稽古初日以来で、なんと約2週間ぶりである。
うちの芝居は全員出ずっぱりのアンサンブル芝居なので、正直、全員がそろわないと稽古にならない。
なので「できれば、もうNGは入れないでほしい。入れる際は佐川に相談してほしいし、今、NGのところも調整してくれると嬉しい。」と話した。

また、今回のカンパニーは若い。
基本、20代の人ばかり。
だから稽古場はいつも賑やかだ。
いい意味ではアクティブだが、ともすると制御不能。
僕の言葉が届かないことがある。

俳優に関しては、決して悪くない。
台湾の国立演劇学校出身や、香港でも活躍している俳優もいたりする。
加えて、女性陣は、エネルギーもセンスもあると思う。
しかし、アンサンブルが大事な芝居なので、全員で息を合わせる作業や、空間を作る意識、細かい部分への集中、そして何より身体性をどこまで突き詰められるかが勝負になりそうだ。

幸いは、くれあがいることだ。
くれあが稽古をリードしてくれるし、実際に体で見せてくれるのは助かる。
言葉で伝えるのも大事だが、表現を見せたほうがより感覚的に伝わるときもある。
しかし、くれあは日本キャストとの違いに戸惑いもあるのは事実だろう。

日本の役者は、いい意味でも悪い意味でも真面目。
稽古から真剣にやるのが当たり前。
しかし、今のキャストは若いせいもあるのか、稽古ではどこか流し気味に表現する傾向がある。
特に、演劇真面目人間なくれあは、そこら辺のギャップにはかなり苦しんでいるようだ。
稽古進めるのに必死な佐川は、そこへのフォローはできていなく、申し訳ない。

もう一つの幸いは、演出助手が二人いること。
バンとジェシカという女性だが、二人とも優秀。
特にバンは台湾でアートマネージメントの勉強をしたらしく、舞台美術から、音響までオールマイティに対応してくれる。
本当に助かる。

昨日はラジオの取材があった。
なんだか数日後にはテレビの取材もあるそう。
ドキドキである。
また、前に出演してくれたピンキーとアイファンが、差し入れを持ってきてくれた。
エッグタルトと青島ビールである。
本番には、先日のフェスで知り合ったマレーシアや、香港の演劇人も見に来てくれそうな気配だ。

とにかく、良い作品にするべく、頑張るしかない。
だい
昨日、稽古前に観光へ。

ディッキーとフィッシュに誘われた。

我らの住む離島側には、まだ開発されてなくて、昔のマカオの面影が残るコロアン村がある。

と言っても、小さいマカオのことなので、車で15分程度。

マカオにはパンダがいる。

知ってた?

ちょっと前、中国から贈られたそうで、パンダのために何十億円も掛けて施設を作ったそうな。

10月にフィリップが来日した際、「生活苦の人もいるなか、パンダにそんなお金かけてどうする?そんな疑問から作った芝居があるんだ。」と言ってた。

そのパンダがこれでした。

日曜だが、人はガラガラ。

行列もなく、ゆったりパンダを見られました。

そして、マカオ名物エッグタルトの元祖のお店に行く。

こちらはすごい行列。

大変、美味しゅうございました。

その後、コロアンで有名なコーヒー屋さんへ。

とてもコーヒー屋さんとは見えないバラック。

何でも、造船所の跡地に作られたそうな。

そこで飲んだコーヒーは、これまた大変美味しゅうございました。

一杯250円くらいだが、倍以上の価値を感じた。

その後、リハーサルへ。

リハーサルは、代役だらけだが、とりあえず残り二シーンで、軽い全体段取りが終了する。

本日は初めて全員揃うので、頭から確認していこうと思ってたら、一人NGの連絡が。

中々に前途多難。

ただし、少しずつだが、カンパニー感は出来てきた気もする。

チケットは早くも満席の日もあるらしい。

小屋入りまでは、残り2週間程度。

期待に応えるべく、ベストを尽くそう。
くれあ 昨年「楢山節考」とともに公演した「生者の葬儀」、来月1月17・18日に、マカオの世界遺産である<聖ポール天主堂跡>にて、公演することが正式に決定しました!

この作品は、マカオの新進演劇人、フィリップが書いた作品を、昨年依頼され、佐川大輔が演出した作品です。
マカオフリンジフェスティバルの正式招待作品として、日本人オリジナルキャストにて、上演されます!

この世界遺産での上演は、フィリップからしても凄いことだそうです!

上演中は、観光客もブロック!

ひゃー!!!

これで、3ヶ月連続モーメンツ作品が、マカオで上演されます!

日本でもない経験!!!

私はこの作品には出演しませんが、なんせ大変です。

12月27日に日本に帰国しますが、翌日から稽古かも!!

ぎゃー!

嬉しい悲鳴です。

がんばります!

そして、36時間の日本滞在をおえ、飛行機に乗ります
だい
さて、本日はオフであった。(ちょい長いよー。)

昨日、くれあは一時帰国。
佐川が一人で稽古を回す。
予想していたことだが、「くれあに助けてもらっていたなー」と思った。
とはいえ、何とか苦心しながら、稽古終了。


本日は久々のオフ。
ネットのつながりが、いまいち不安定で、繋がらない時は全くダメで、本日、午前中がそう。
仕事しようにも、うまくいかん。

というわけで切り替えて、家事を。
ここで、マカオ生活を簡単にご紹介。
今回の宿舎はアパート。
正直、過去3回で最も条件は厳しい。

1・家財道具がない。
今までも家財道具が少なかったが、今回、洗濯機がないのがきつい。今時、手洗いだ。
今日の午前中は、たまった洗濯物を洗う。しかし、けっこうきつい。何より、脱水、つまり絞るのが大変。戦後間もなくの時代を考えると、女性は偉大だなと思う。こういう経験ができることは、やはり異国での面白さということに。

2・場所が遠い。
実はマカオは、「本島」と「離島」に分けられる。基本、一般の生活圏は「本島」にあり、大規模ホテルやレジャー施設などは「離島」にある。離島にももちろん人は住んでいるし、むしろオシャレなのだが、稽古場、劇場などの文化施設はすべて本島にある。つまり、移動に時間がかかる。本島に行くのには、大きな橋を渡るのだが、バスで20分はかかる。稽古場まではもっとかかる。

というわけだが、せっかくレジャー施設がいっぱいある近くに住んでいるのだから、オフを利用し、リゾートへ探検調査に行ってみた。ホテルは巨大だから、うちの窓からでも見えるレベル。しかし、歩くとそれなりにある。20分程度かな。

ホテルとレジャー施設は基本、一緒なのだが、それにしても規模がでかい!
なんだか、笑えるレベルだ。
つまり、この「非日常感」こそが、観光の基本なのだろう。

観光とは非日常感を演出することなのかもしれん。
だって、日常ではないことを味わいに行くのが、観光の目的だからね。
そういう意味では、「演劇」と近いものはある。
しかし、カジノが基盤になる施設だけに、やはりある種、人間の感覚をマヒさせるためにできている気がし、その点は演劇とは少し違うと感じる。(念のため、ここで言う「演劇」は、エンタメ系ではないから。僕は同じ「夢を見せる」にしても、その見せ方≒魅せ方には拘りたいと思った。)

カジノは24時間営業で、ブランドショップがズラーーーーと並ぶショッピングモール。
ギラギラのネオン、全てが巨大な施設、豪奢な内装、流れるPOP音楽、etc
ちなみに、カジノでディーラーのいる台の最低掛け金は、200パタカ(日本円で約2700円)つまり、一回の掛け金が約3000円だよ!1万円なんて、ものの1、2分で溶ける世界だ。パチンコやスロットのレベルではない。貧乏演劇人には夢の世界。

「ベネチアン」というホテルには、イタリアのベネチアを意識した超巨大屋内ショッピングモールがある。お台場のヴィーナスフォートのようなものだが、凄いのは、ショッピングモール内を運河が流れ、その運河をゴンドラに乗った観光客が遊覧している。再度言うが、「屋内」に「運河」である。

また、最近開業した「パリジャン」というホテルは、なぜかホテルの目の前に、本物の半分の大きさのエッフェル塔がある。半分といっても、エッフェル塔だぜ!東武ワールドスクエアレベルではないよ。(東武ワールドスクエア行ったことないけど。)

マカオにいるのに、「ベネチア」と「パリ」かよーーー!
ヨーロッパ観光気分も味わうなんて、欲張りかいっ!

ま、そんなこんなで、お台場にカジノができたら、こんな感じになるのかな、とか想像する佐川ですが、正直、カジノというものに人間的な品性は感じない。
(そりゃ、当たり前だ。「勝ちたい!」、「儲かりたい!」が基本原理だもの。)
マカオの人もそこらへんは同意らしいが、しかし、今となっては「カジノがないと生活が安定しない」というのも事実なのだろう。
ここらへん日本の「原発行政」とかの「地方問題」と近いものを感じる。
おそらく日本にカジノができても、同じ問題が生まれる気がする。
果たして「カジノ」という非日常は、日本人のアイデンティティと合うのか?
そんなことも考えました。

ま、結局、色々見て回ったけど、この体験をシェアできる人がいないことに、一抹の寂しさを覚える佐川でした。
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