くれあ 今日は、声のお仕事。
企業のDVDにナレーションを入れてきました。


CMナレーションとは違って、10分のDVDなので、文章も多いわけです。
CMだと、長くても30秒ですからね。


約2時間。
一人個室の録音ブースに入って、原稿と映像とにらめっこ。
耳にはヘッドホン。
監督さんとのやり取りは、基本すべて耳から。


専門用語(?)も出てきてますよ。
もちろん、原稿は昨日頂いたので、色々とネットで検索。
『ほ〜〜〜!!!』と初めて知ることもあり、わくわく。
普段使っていない言葉を口になじませ(口の筋肉、ちゃんと覚えろ〜!みたいな)
パソコンを使っての練習。録音をし、聞いて、また録音して、聞いて・・・
耳で聞いて、ちゃんと聞こえるように。文章の意味が分かるように。
リズム感だったり、強弱だったり、イメージだったり・・・


何年か前にも、似たような企業のナレーションをさせて頂いたことがあるのですが、今から思うと、へたっぴだったな〜。いや、当時も思いましたけど・・・ごめんなさいね〜。


でも、一年後も、
『あ〜去年のあれ、へたっぴだったな〜』
と思えるよう、努力努力の毎日です。


2時間・・・今のくれあ的には、集中力の限界に近いかな。
ま、今までの経験で、甘いものが必要なんですよ。
なので、昔はミネラルウォーターしかブースには持ち込まなかったのですが、今は必ず甘い飲み物も持参。
音響さんが編集でちょっと時間がある時は、お口にぽんとす〜っとするのど飴を放り投げたり。
あ、あんまり水分を取ると、逆に口の中が渇くかも。


当たり前だけど、稽古場とは違うエネルギーと集中力と責任感。
稽古場では、いかに自由になれるか!!子供になるか!!!
現場では、いかに大人になれるか!
監督さんやクライアントさんの希望を瞬時に叶えるために!
中原くれあを使って、よかった!と思って頂けるように!
どんな言い訳も通用しない。
それが現場。
ひとりで戦わなければならない。


録音が終了し、
『中原さん、通して聞いてみるから、シャバに出ておいで〜』と。


クライアントの皆さん、スタッフの皆さんと一緒に、大きな画面で、大きなスピーカーで見て聞く。


いや〜自分の声を改めて、皆さんと一緒に聞くのは何とも苦しく恥ずかしい・・・
でも、我慢。ちゃんと自分のお仕事を見極めます。真剣にね。ドキドキしながらね。


終わって、皆さんから
『ありがとうございました。よかったです!』
にこにこにこ〜。


ほ〜〜〜〜〜。
よかった。


『こちらこそ、有難うございました!また、よろしくお願いします!』


とても幸せな瞬間です。




緒形拳さんが亡くなられましたね。


とても好きな俳優さんでした。
数年前からご病気だったと。
家族以外の誰にも知らせず、お仕事をしていたと。
亡くなる5日ほど前まで。


色々なことを想像しました。


心からご冥福をお祈りいたします。