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2005年05月

05/29: 抜き稽古

だい 演出家、大です。初日記です。いつも書こうと思っていたのですが、実は書き方が良く分からなかったという間抜けな話・・・。(言い訳なんかして言いわけ?品性を問われる駄じゃれですいません。)

さて、今日はおぎーとサトミのふたりのシーン、自主抜き稽古。
15分にも満たないシーンを、何度も、何度も、何度も返し稽古して、やりもやったり、4時間弱。トイレ以外は休憩なしのノンストップでした。(それでもシーンの最後までやらせない俺ってなんて意地悪なの!!)

まずは、それだけやりきった二人に拍手。
いい経験ですね、きっと。
内容については、うーん、シークレットさ。お客様に種明かししちゃうようじゃ面白くないでしょ。
でもねー、僕的には、いくつも新しい発見があって嬉しかったね。

今回の作品は、とても人間の内面を描いている描写が多いのさね。でね、役者って内面を語るシーンになると、ついつい演技表現が内向的になるっていうか、叙情的になるっていうか、ぶっちゃけつまんなくなる
傾向にある。俺も役者やるから分かるんだけど、今回はそこをどんな風に、ある意味ポップにするかは一つの課題なのだ。

今日は少しその方向性が見えてきて良かったな。
きっと、やってる本人たちは「分かんないよー」と不安だろうけど。いいのさ、まだ安定するには若すぎる。色々探っていこうぜ!!

ただ、精神的に消耗した2人の心エネルギー補充のため、稽古後、回転寿司に行ったのだ!!安い割に結構旨いすしを食った二人だった。
しみっち 演技の合間 (奥) 鏡にうつる障子が見事!!


演技の合間(手前)(ただし演出家は演技中。手前のりんちゃんは演出のメモ中。さとみはストレッチ。わたしはカメラに夢中。みんな・・個性的だね、あはは。あれ?演出家が演技中って・・?)


チラシー。左はお月、真中は王子、右はさとみ。・・って、これでいい?


あははー、ホタルだぁ・・・と思いきや雨に濡れたチラシ乾かし中。
犯人は・・わ、わたしではありません。雨がチラシをぬらしたんです。


今度は役者が演技中

アップ!テーブルがすごい。
りん こんにちは。
シアターモーメントに通って実は6年目になりますが、初稽古場日記の坂本りんです。
がんばって書いてみるので、お付き合いくださいませ★

さて、5月23日の稽古メニューは以下のとおり。
6時       各自柔軟
6時30分    エクササイズ
・  右手にお皿をもってみて・・・
・  踊ってピッタリ
7時       「星降る夜に出かけよう」立ち稽古(里美・オギ―)
8時       「喜びの孤独な衝動」通し稽古(しみっち・シロー)
8時50分    「赤いコート」立ち稽古(まさ・りん)
9時20分     終了。片付け。

ではでは内容に参りましょう。
6時半からエクササイズをやりました。

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しみっち 演技がいきづまり、大くれ二人で相談中。奥にいるしろうががっつり見ている先は・・


・・そう、息詰まり中のこの二人!楽しそう。おぎのしなりが美しい。


催眠術ではありません。も、もちろん演技です。
まなのじゃく 遅くなりましたが5月20日(金)の稽古場日誌です

最初のエキササイズはわかりませんが、まなが到着したとき入口入るとのら犬がたくさん集まって吠えているようなのが聞こえてびっくりしました。

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おぎ お題はまず、熱さ。だる〜い感じ。一つ目ということもあってみんな一緒だったような気がします。いきなり僕は過剰表現してしまったみたいでくれあさんからディレクションが入りました。こういう時はショックです。自分が一番したくないことをいつの間にか、やってしまう。これは今日この後やったカウボーイでも出てしまいました。分かってるのにやってしまう。でもやってしまうのはどこかそれが自分が楽だから。でも本当にいい時はもっと楽なはずなのに、やってしまうのはやっぱり分かっていない。自分の肉体にこそ真実がある。それがこのエクササイズの根底であると思います。それを体にどっぷり落とさないことにはまたこざかしい芝居に頼る自分がでてきてしまうに違いありません。逃げるなー!しっかりと向き合えー!!

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おぎ 今日はまず、僕が遅刻しそうになりました。教訓:環七の昼は基本的に渋滞である。
夜はかなり暴走気味だけど。とはいうものの、なんとかギリで間に合いそうなのがわかった時、いつもはスーツでボンヤリとしたしみっちがカナリ爽やかな海男風に原チャにまたがっているのを発見。あいさつもせずじっとケツにくっついていったらいきなりくれあさんが通りかかって「なにツーリングしてんの?」と言われてバレちゃいました。とにかく、最近なにげにちょっとずつ遅刻気味なのでたるんだ自分に喝!です。

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しみっち つぼ押しです。が、激しい


というわけで、しろうに見つかる私




チラシ寿司片手に演出する佐川氏。



その前で友人の久しぶりの再開のシーンをする二人。
このシーンの二人はほんとにこんな感じです。

しみっち
・お題を決めて、ポーズでオブジェを作る

・星降るの稽古
  私はモンスター役で出ていたのでよくわかりませーん。おふたりはどうだったの?
・お月の稽古
  方言でやり始めたらなんと自由なんでしょう。アーティーも最高。いやー・・みんなうまい。
  スティーブン:ここに来た理由。
  2人の持っている前提のずれ。
  
とにかく「状況を体に落とせ」とのこと。自分の体験からでもいいし、なんでもいいから。

にしても、やはりお月も劇的だなあ。十数年振りの想いが出てしまう状況だぜ。そこに状況が重なり重なり・・いやー、台本から状況を拾い出して、描いてないところは自分を刺激する劇的状況を想起して、あとはその場で出来事を起こしていく。

本日もここまで。おやすみー
しみっち 本日はまさの誕生日ー。おめでとう!!24歳

では、稽古内容です。
前半にゲームをしてアップ。
本日はくれあさんがチラシを取りに行っておるため、
まさ・りんで「赤いコート」
さとみ・おぎで「星降る夜にでかけよう」
の自主稽古。

私は、晩飯を・・と言うわけにもいかないか、でも食べながら星降るを観るのであった。
赤いコートは距離を置いて、コールドリーディングをしていた様子。

星降る。先日に引き続き、おぎが後ろを向いているのをさとみが振り向かせる合戦。をさとみのリクエストではじめる。

できたてのチラシをもってくれあ到着。

星降るの集中稽古。
アンサンブル案が増えた。りん・まなの馬鹿女達である。よき馬鹿っぷりであった。すっと入ってすっと成果を出せる二人も素敵だねえ。
やりながらくれあさんの直感でさとみの葛藤とアンサンブルをうまくリンクさせる。すてき。
わたしゃ切なくなって、一人うるうるしてました。

今日も素敵な稽古だった。ありがとうみんな。



(業務連絡:くわしい内容は裏・掲の方にも書きました。)
さとみ みなさまこんばんは☆里実です。
本日の稽古場日記の担当です。
しばしおつきあいくださいまし。。。

さて。
今週から我らが演出家・DAIちゃんは大阪へお仕事の遠征。
その間、内助の功??我らがCLAREさんのもとでの稽古です。

その第一日目!!!
なにがでるかな♪なにがでるかなっっ♪

お月さまにようこそ、はオムニバス。
そのうち本日は『赤いコート』と『喜びの孤独な衝動』の稽古。

******赤いコート*********

アンサンブラーを入れての稽古。
ジョン:まさ  メアリー:りん

うふふふ。
シーン、最初から最後まで止められず、やれました。
アンサンブルも手探りの状態でしたが、
二人の様子・状態・状況を見て、参加できていた模様。

二人も無理があったところ、無かったところ、
自然に・自由にやれちゃったところと、いろいろ発見があった様子。特に、まさは演じた後のCLAREディレクションで「わかった!!」って言っていたので、今後彼のジョンがどう変わるか楽しみです。
りんのメアリーも素敵です。
今回、最後まで行ったので、彼女の中でも発見が多かったはず。そしていろいろな課題も浮き彫りに。
二人とも覚えているかな??

さて。アンサンブル。
初回のため、本当に良い緊張感でした。
二人にとって邪魔じゃないのか、織り成しているのか、
アンサンブルの一人一人がお互いを意識していた。
これから、具体案がでたり、演出意図が加わったり
洗練されたものになるだろうけど、この初回のお互いを意識している緊張感は、本番に持っていきたいものです。


******喜びの孤独な衝動********

ウォルター:しろー  ジム:しみっち

本をもってのシーン稽古。
昨日の大ちゃんのDをふまえ、それぞれの状況を持ちながら
空間を歩く。そしてそれぞれが準備OKになったら、各々のタイミングで池を見る。そしてシーンへ。

いやいやいやいやいや!!
最後までシーンは行かなかったけれども!
ほんとに面白かった!!

細かく止められて、色々なおされてはいたけれど。
そのアドバイスの前と後じゃ、雲泥の違い。

里実は『喜びの孤独な衝動』を、
公演だったり、稽古だったり、他のところで色々見てきましたが、こんなに面白い!!と思ったのは初めてです。
それも稽古初期段階で!

文字で書かれてあることが、体をとうして、目で見える、
人との関係が滑稽に感じられる。

まじ。面白かったので、次回も楽しみ♪

帰りの車の中。
大切なのは『相手の事を聞く』と言う事。
うん。単純に、言葉だけではない。
体に現れる事だって立派なコトバであると思う今日この頃。

さぁ。本番まで一ヶ月だ!!!!
しみっち 今日はまず、スロー殴り合いしてから、本読み

お月さまだ。

ロニーははじめ出てこないから、ヴィニーの立場になって聞いていた。
今日もいろいろ気づきがあった。

普通に読むとついつい、読みながらイメージが出てきてしまっているんだな。
こうやって読むと、本当に生きている人たちだとわかる。
先を知らず、相手が何を言うかをどきどきしながら待っている。本当に尋ねて、答えがなんなかを待っている、。

しみっち 5/6赤いコート・星降る・孤独なの途中まで
5/9孤独な・西部劇・赤いコート

のコールドリーディング

素の客観的な自分のまま、書いてある事実・内容の伝え合い合戦って気分でいい。たずねるなら、ただたずねることをする。答えるなら答えるだけ。
 例:
「あなたはホモですか?」←ただホモかどうか聞く。
「いいえ、ホモではないわ」’ホモではない’ということを伝えることをする。
実際にホモかホモじゃないかはここではわからないのでわからないことはわからないままにしておく。(これをやり終えるころには、わかる場合が多いね。)

手順:台本に目を落とし、書いてあることを読み、伝える内容がわかったら、それを相手の目を見て目で伝えてから、言葉を乗せる。言い終わってもすぐ目を落とさず、互いに目で相手と自分の間で起こっていることを味わい、で台本に目を落とす。
これをゆっくっりたっぷり。このプロセスをひとつでも抜かさないように。


ポイント:
・気持ちが沸いてきても極力、出さないようにする。
・先を考えず、ただ、ひとつ・・ひとつ・・・やり取りをしていることで、やっている本人たちにも驚きがある。すると客も驚く。これが面白い。
「先はこうなるからこうしなきゃ」となったとたんに演技は死ぬ。次はこのせりふを言って、その後泣こう・・・とすると、「次はこのせりふを言って、その後泣こう・・・」としている人がいるだけになり、それは客にも見える事実だし、「事実の重なり」もなくなってしまう。
たずねられたらその答えを考えるでしょ、
「あなた、ホモでしょ!?」
・・俺はホモなのか?・・いや、女性が好きだからホモじゃない・・「ホモじゃないよ」
客もそう
「あなたホモでしょ!?」
・・あの人ホモなのかしら・・いやあの様子じゃホモじゃないわね・・「ホモじゃないよ」・・ほらやっぱり!
または、
・・あの人ホモなのかしら・・いやあの様子じゃホモじゃないわね・・「ホモだよ」・・ええっ??なんで
こういう風に客は楽しみたいはず。
それなのに、
・・・次はあのせりふをいうんだっけな・・「ホモじゃないよ」
客は
・・・あの人何か思い出そうとしてるのかしら・・「ホモじゃないよ」・・・ああそういうせりふなのね。



〈気持ちが沸いてきても極力、出さないようにする〉
押さえて押さえてるのに出てしまったものは押さえようがない。これは本人たちは客観的に伝え合ってるのに‘出てきてしまったもの‘で、作って出したものではない。かかれてある事実がもともと持っているもので、客も同じように感じる。
ただ、書かれてある事実を伝える、受ける、という「事実が積み重なる」ことで、「出てきてしまう」ものは客も同様に感じる。いや、事実が残るのだ。

たとえば、ウォルターとジムのやり取りがひとつひとつ重なれば、ジムが去った後のウォルターを見て、
「深夜の池のほとりで、親友にわかってもらいたかったことをわかってもらえず、ただ一人残されて、夢かもしれない人魚を待っている人がいる」ということだけは、満場一致。
そして、この事実がすでにこの事実特有の感情を持っている。名づけるなら「孤独」という言葉だろうが、でも、感情は感情であり言葉ではないので、この事実唯一の感情がそこにただある。言葉にしきれない気持ちはたくさんあるね。それがそこにある。だから誰もが感じる。

いっしょにひとつひとつ事実をつむぎ出すこと。
互いにしっかり交流し合うこと。みているようで見ていない状態にならぬよう気をつけよう。
コツはただ、しっかり本当に伝えて答えよう。

演技は演奏と同じ。一つ一つの音をしっかり弾いていけば、ひとつの感動的な曲になる。
音を抜かしたり、響きが不充分だったりすると台無しだね。


さとみ 石響のお月は、歌あり踊りありそして芝居、という造りだった。
アリアが歌われて、赤いコート→どん底→星→衝動→西部劇→お月→エピローグの歌、の順
作品と作品ところは、歌もしくは踊りでつながれていた。
おそらく、月かなにかに関係する歌だとは思うけど。これがイマイチ。ちゅーか嫌。
ピアノ・ヴァイオリン・声と生音。物語に入ると生音は使わないでありきたりの音楽。
合間にあったピアノとヴァイオリンの幻想的なものは物語がはじまると総崩れ…。

物語と物語をつなぐ事を上手くやらないと、興ざめするんだと実感。
それぞれの物語について。
あんだけ短いものなので、ちゃんとお互いの関係・感情・状態が積み重ならないと、最後にはなーんにも残らない状態になる。

05/08: 西部劇〜

さちこ 他のお話も一通り読んでみました。
まずは西部劇から・・・

P46
ベッツィ:一気にやりなよ
これの意味分かる?最初なんのことやらさっぱりだったの。「乾杯」ってことでした。一気に飲み干してね!って感じかな。

P47
カウボーイ:しっ、ベッツィ。
この「しっ」って「あっち行けしっしっ」、みたいであんまり好きくないの。「よせ、」ぐらいで良いのでは。


喜びの孤独な衝動

これはほんとに私の個人的な好みなんだけど、P54ジムの「素敵で馬鹿げたパーティー」と「素敵で馬鹿げた女」ってのがちょっとひっかかるの。お月様の日本語訳ってところどころとても硬い感じがするんだけど、話している内容はとてもくだらない(というか、かしこまっていないうだ話)の場合が多い。「素敵」って硬くない?「いい感じで馬鹿げた」とかのが良くないかなぁ。まぁこの硬さとくだらなさのアンバランスもいいのかもしれないのだが・・・。


P56
ジム:お前の両親も呼べばよかったのに。

ここは、「お前の両親を呼べばよかったのに」です。
自分じゃなくて親を呼べよ!何で俺を呼ぶんだ〜!という恨み節です。

P59
ウォルター:ああ、神様。孤独だ。

この「神様」は別にあってもなくても・・・。
アメリカ人の口癖で"Oh, my God!!"とすぐ言ってしまうけど、別にみんながみんな熱心な信仰を持ってるわけじゃないし。「神よ!」でもいいし、「ああ、どうして!」とかでもいいし。


お月さまへようこそ

P64
地名がいっぱい出てきます。
ポウキープシーとナヌエットはニューヨーク州の地名だって。北部って書いてあるけど、それはニューヨーク州のことね。NY州は、マンハッタンやブロンクスを含む4つか5つの地区からなるNY市とその他の地域(他の州に挟まれてる)から成るのだ。このNY市以外のNY州をUpstate(アップステート)、日本語訳で「北部」、と呼びます。ので、この「北部」は別にアメリカ大陸の北のほうを指しているわけではないのよ。

P65
ヴィニー:博物館ね。うん、刺激的だ。

刺激的で前の文から繋がっているけど、ほんとは「感動的」の意。「感動モノ」って感じ。

P66
言語病理学者
皆様、この意味調べた?医療言語聴覚士とも言うみたいよ。
参考までに↓
http://cgi.comlink.ne.jp/~fukushi/shuro/shikaku/shikaku10.html
http://www.geocities.jp/togarasi2003/PSPAdvocate12_4education_p10.html

まぁ、スティーブンの職業ではないけど、一応ね。
Speech Pathologistと原文には書いてありました。

その後のスティーブンの「ほっとけよ」は、「いいじゃないか」みたいな感じ。

P67
スティーブン:それが奇妙なんだけど。

この意味分かった?私は最初しっくりこなかった。「何もなかったのに女房を捨てた」ってのが奇妙なんだね。
strangeをそのまま「奇妙」にしているけど、他に何かいい言い回しがあったら変えても良いのでは。気にならなければそのままでも大丈夫だけど。「自分でも良く分からないんだ」みたいな感じ。

P68
スティーブンはマンハッタンに知り合いは多くはいないぞ。ただ「知っている人はいるけど・・・」と言っています。

P69
ヴィニー:自殺を図った。

自殺しようとした、のが良くない?なんかもう死んじゃったみたいに聞こえるんだもん。

P70
アーティ:ワン・ショット?
これは「何ショット?」って聞いてるよ。

P76
スティーブン:空想の中で会っていたさ!
空想っていうか、心の中だね。


ざ〜っと見たらこんな感じ。
なんか「赤いコート」が一番シンプルな分、一番気になったけど、後はまぁ読む人の感じ方でどうとでも捉えられるようなことばかりです。
あ、そうだ、ホモって言ってるけど、ゲイでもいいんじゃない?大胆なホモってなってるけど、原文では「厚かましい」とか「ずうずうしい」、「恥知らず」って言葉を使っているよ。でもこのシーンでは「大胆」でもいいかなぁ。シャーリーの性格によるかも。差別主義ならけなす言葉でもいいけど、ただ単に驚いているだけなら大胆さにびっくりしてるだろうし。


もしどなたか「ここってどうなの?」みたいな質問があったらいつでも受け付けるよ〜ん。お気軽にメールくださいませ。稽古頑張ってね。

今週は週末も含めちょっと行けなさそうなので、来週ぐらいにでも一度顔出します。どうなっているか楽しみにしているからね〜。









さちこ 原文と和訳を読み比べてみました。
細かく言えば山ほど別の訳し方はあるんだけど・・・
使う使わないは別として、読み込みの補助にでもなれば、ということで、私が気になったところをいくつか挙げて見ます。


P10
メアリー:どうしてそれが理由なの?
原文は、どうして私がいなかったから出てきたの?
意味は同じだけど、原文では「理由」の一言でまとめてないです。

P11
メアリー:感じていることって何?
何を感じているの?
原文では、何かに対して感じていること(の、その何か)は何?って、直訳するとなります。役者の言いやすいほうでいいだろうね。

Heartを心臓と訳しているけど、心でも胸でもいいと思う。心臓のがインパクトは強いね。

P11
ジョン:冷たくて青白いものだと思っていたのに、ね?
この、「ね?」は別に「だろう?」とか何でも、同意を求めて聞き返す言葉ならなんでも。ちなみに、その前の「〜考えたこともなかった」は、「知らなかった」「気付かなかった」でもOK。


P12
ジョン:ああ、言わなきゃ良かった。
その後に「言わなきゃ良かった」をもう一度繰り返しています。苦悩しているねぇ。

更に苦悩は続いて、その後の「話を止めたいのに止められない」の後に「出来ない、出来ないんだ」と続きます。

メアリーが、It's all right というところは、「いいのよ」となっているけど、大丈夫よ、とかでも可。

My heart is breaking を心臓が裂けてしまう、としているけど、心とか胸にするなら、心が壊れてしまいそう、胸が張り裂けてしまいそう、などなどあるかな。

ちなみに、P12のメアリーが「こんなに話をするの」と言っているのは、話す量よりも「こんな風に」というニュアンスがあります。よっぽど普段ジョンは無口なんだろうなぁ。突然の豹変にびっくりしているのでしょう。

その後のメアリーの「歩道に涙がこぼれているわ!」は全くの意訳です。原文は、「歩道を嘆いているの?!」って感じ。直訳だとね。歩道で泣き出したジョンを見てまたまたびっくりしているメアリー。コンクリの話をその前にしていて、ここにはもしかしたら「歩道のことで泣いているの?どうしたの?」という、半分ジョークみたいなニュアンスがあるんじゃないかな〜と思った。

次にもう一度ある「でも泣かないで」も、「けど、歩道で泣かないで」みたいな感じ。

P14
ジョン:面と向かって・・・
ここは"out loud" なので、「声をだして」なのです。
「・・・言葉にしているなんて・・・」って感じでしょうか。
「君に・・・」は「メアリー」の後でもどこでも良いと思います。

凄まじい雪合戦ってとても違和感があります。
すごいでもものすごいでも、何でも良いのでは。

P15のメアリーの「少女時代」も違和感が。
だって現時点で17歳の少女じゃない。「子供時代」でいいでしょう。

ジョン:僕にはわかるような気がする。
気がするよ、メアリー。と、もし好きな人の名前を呼びたければ、名前を呼んであげてね。

P17
メアリー:あなたってハンサムね。自分でもそう思うでしょ?
「自分で気付いてる?」同じ意味だけど、な〜んとなくそう思うでしょ!って押し付けるのも・・・。でもりんちゃんだと明るく可愛く「そう思ってるんでしょ!」って言えるかな。


と、まぁこんな感じです。
お役に立てなかったらごめんね〜。
次はお星様いきま〜す。

さちこ イマイチ勝手が分からないのだが、一応参加できた形なのでしょうか?昨日の大ちゃ
んからのキャスティングのメールも、携帯で受け取ったら前置きで切れちゃったよ。
そんな感じなので、やっぱりPCメールのが使いやすいです。みんな頑張ってね!昨日
「赤いコート」を見ていて、やっぱり文字で読んでいるだけより、みんなが作った立
体的なもののほうが数倍魅力的だと思った。どうも私は戯曲を読んで創造力を膨らま
せて理解する力に欠けている気がする・・・。しみっちの訳読んだよ。とてもよく出
来ていると思います。ほんとはみんなも原文を読んで、オリジナルが持つテンポの良
さや、ものすごくストレートな、ある意味荒っぽさのある台詞を感じてみるといいの
ではないかな〜と思ったりします。ではでは、今日一日、ゆっくりお休みください!

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