ブログ

2007年12月

くれあ 今年最後のWSも、残すところ2日!ともなると、みんなぐぐっと気合が入ってくる。


各自が、今自分が抱えている課題を明確にし、そこに取り組む。
それぞれ、その壁は、分厚い。
でも、その壁を壊したいと心から思い、壊す努力をすれば、絶対にその壁は壊せる!


私は、ここ数年、教えてきて、それを確信している。
もちろん、私自身もそうやって来た。
現在もそうだ。
表現者を続けていくならば、常に、新しい壁は立ちはだかる。これで満点なんてものはない。
でも、自分がその道を選んだならば、やるだけ。やらなければ、その壁は、決して壊せない。
自分から壊れてくれる壁は、そうそう無い。
壊れるのではなく、壊すのだ。


私達は、その手助けをするだけ。
壊すのは、本人でしかない。
苦労して壊すのだ。
そうして手に入れたものは、必ず、その人の血となり肉となる。


どこででも言われていることだ。
でもね、本当にそうだと思う。


前回のWSで、四苦八苦してたメンバー。
家が近いので、車で家まで送っていた。
ちょこっと話す。
彼が今挑戦している役は、普段の彼とは、全く違う質。
普段の彼は、とても優しい人。人に怒ったり、馬鹿にしたりしない人。親に駄々をこねた記憶も一度だけだという。
彼が今挑戦しているのは、獣的な男の役。最終的には、自分の妻の姉を犯してしまう。そんな役。もちろん、そういう行動をするだけの理由はある。決して悪人ではない。


彼は、今のままの自分では、表現の幅が狭いと感じてた。普段の自分では、中々表面化しにくい、獣的な部分もちゃんと表現できるようになりたい。分かってる。もう、やるだけです。


前回のWSの帰り、そう言い切って、彼は車を降りた。


そして、今日。
彼は見事、やりきった。


もう、最高だよ。
ワクワクした。心がね、躍ったよ。


帰りの車の中で聞いた。
『どうだった?』


真面目な彼は、多くの言葉で語ってくれた。語った後、
『・・・・。でも、まだぼーとしてて分からないかも』


『一言でいいよ、どうだった?』


『楽しかった!』


『私も、観てて、楽しかったよ』


なんてたって、演劇は英語では『PLAY』ですから!


素敵な瞬間たちをありがと!


さあ、あと1回。
みんな〜やるだけだよ。
自分が信じたことを楽しくやってごらん。
やりきって、今年を終えようじゃないか!
正解なんか、ないぞ!
優等生なんか、いらないぞ!
思いっきり飛び込んで!

くれあ この間ね、深夜NHK教育の英会話の番組が飛び込んできたの。ほんとに。


多分ね、有名な先生だと思うのね。
今調べたら、『新3か月トピック英会話 ハートで感じる英語塾』という番組でした。


受講生は、おじさんおばさん。


感嘆文をやってたの。
おじさん、おばさんにも
『言ってみて!』と先生。


みなさん、ちょっと恥ずかしい・・・



『心を解放して!心を開いて!』と先生


先生のエネルギーに思わず乗って、みなさん、生き生きと楽しく大きな声で


“You, I could hug light now!”
(ありがと!)抱きしめてやりたいキモチだよ!


授業終了後、
『学生の頃にこういう授業を受けていたら、喋ることが楽しくなっていたと思う』
とおじさん、きらきらしてた。


なんかさ、日常って、そんなに大声ださないし、そんなに大きな感情って出さなかったりするけど、ほんとは、たくさんたくさん心は動いてるし、揺れてるんだよね。


大きな声出して、大きな声で笑って、ちゃんと怒って、ちゃんと泣いて、自分の揺れている心をちゃんと、相手に伝える。


とても大事なこと。
心を伝えたいから、言葉がある。
伝わらなかったら意味が無い。


『心を解放して。心を開いて』


な〜んだ、英語と芝居、おんなじだ!やっほい!
そ〜だよね、伝えたい!!って思ったら、文法なんてめちゃめちゃでも、伝わってたよ。うん。


MOMENTSの芝居のモットー、その1


『日本語の分からない人にもわかる芝居を!』=『ハートで伝わるお芝居を!』



***おまけ***


感嘆文とは、
気持ちの高ぶりを込める・不安定な感情・感情の揺れを表現するためのものだそうで・・・
感動して、心が動いているから、倒置する!!!
う〜〜ん、なるほど!!


***おわり***


くれあ さあ、2時から9時半まで、突っ走りましたよ。


頑張ったね〜みんな。


今回はね、「幸子(さちこ)」さんが3人もいます。
ま〜大変。「サチコとサチとサッチャン」


名前鬼で一苦労。
もちろん、本人たちも大混乱。
でも、どうにか覚えたところで・・・・・
本日の稽古終了後、一人名前変わりました。


「さったん」


「サチコとサチとさったん」


次回からは、この3人ですので・・・・・・うぎゃ。




「自分を知る」


このテーマ、中々奥が深い。


自分が思っている自分と、周りから思われている自分と、ギャップがあったりするもので。。。。


今日は、みんなでそんな確認をしてみました。
そしてそのギャップをうめる作業や、眠っている自分を起こしてみる作業を行ないました。


昔ね、ロシア人の演出家に言われたことがあります。


「大人になると、人は、日常生活で演技をしている。せめて、舞台に上がる時は、演じることをやめよう」


この言葉、今でも私にとっての大切な言葉です。


演じるにしてもね、本当の自分を知らないと、演じる役と、自分との違いも気がつかなかったりするからね。




心と感覚を自由にするために、身体をたくさん使った人もいました。
夕食休憩後にすでに筋肉痛になっていた人も・・・


なんかね、みんなが生き生きと変化していく様は、本当に私を幸せにしてくれます。


さあ、残り5回だね、全力で頑張りましょう〜!


そういえば、昨日1日も舞台を観ました。
フィリップ・ジャンティカンパニー「世界の涯て」


フランスのカンパニーです。世界的に有名です。
紙や布、人形、ダンス、マイム、マジック、歌、などを駆使し、人間の無意識の世界を舞台で具現化させているカンパニーです。
1965年に創立、日本への来日公演は12回目かな。
それは素敵なカンパニーです。42年間か〜〜〜いや、ほんとすごい。
モーメンツに興味を持ってくださっている方なら、たぶん・・絶対好きですよ。
東京公演は、今日で終わってしまいましたが、4日にパルテノン多摩、5日愛知厚生年金会館、7日富山オーバードホール、8・9日大阪シアタードラマシティ、11日長崎市公会堂、13日広島アステールプラザ大ホールで、公演が行なわれます。
時間取れる方、ぜひ〜!


このカンパニーもね、ご夫婦でやっているのですよ。
42年間か〜〜〜。。。さあ、頑張りますよ。
日々日々、楽しく勉強です!
「世界の涯て」・・・・・終わりはないな・・・・







<<   2007年 12月   >>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

Copyright (C) THEATRE MOMENTS All rights reserved.