だい
さてさて、日本チーム帰国後も、大&くれあのマカオでの日々はまだ続く。
昨日、「雪のひとひら」リハーサル4日目が終えた。

1日目はキャスティングをするため、各自に本読みをしてもらう。
今回、キャスト9人中6人がはじめましての方。どんな素養の人か、少ない時間で見極める。

2日目には配役し、本読みをする。
しかし、この時点でNGが続出。9人中、3人がいない。
うちの芝居はアンサンブル芝居だ。
パフォーマンス中は、基本「退場せず」に、「各役が何かの役割をしている」ことが多く、またムーブメントの場面は人がいなくては稽古にならない。
今後の稽古スケジュールを組もうにも、2,3人はNGな日がザラにあって、全員そろう日が1週間程度。
加えて、昼は仕事している人がいるので、平日は夜のみの稽古がほとんど。(MOMENTSは東京では、昼夜稽古が基本。)
き、きびしい。

しかし、そんなことを言っても始まらない。
とにかくやるだけ。
言葉の問題もあり、稽古はすんなりとは進まないが、粛々と進める。
日本キャストでの映像を見せながら、少しずつ稽古していく。

過去、マカオでやってきた2作品は5人キャストの公演だったが、今回は9人キャスト。
倍近くに増えると、それだけ複雑になる。
一人がやることを間違えると、その影響は全員に出る。
NGの人のところは代役でやっているが、これからを思うと不安がいっぱいだ。
「一か月でできるのかしら?」
と、度々くじけそうになるが、くじける暇もない。

台本も中国語なので、漢字はわかるが、読み方がわからない。
だから「このセリフをきっかけに動き出す。」というところを伝えるのも一苦労。
毎回、中国語台本と日本語台本の照らし合わせ予習をしてから、稽古に入らないといけないのだ。
さらに、台本は中国語だが、彼らは広東語。
広東語は、基本「書き言葉」ではないらしい。
なので、実際は台本の記述とは違う音をしゃべっている。
ま、そこらへんは何度かのマカオでの創作で分かっているので、大丈夫だが、やはり混乱はする。

とはいえ、キャストのみんなは比較的、覚えはいいし、楽しんでやっている。
時間との戦いだが、とにかく最善を尽くす。
そんな調子で、大変ながらも、稽古をしていますという報告です。

そうそう、わが宿舎にやっとテーブルがきた。
今までは、作業テーブルがなかったので、スーツケースを机がわりにしていたのだ。
今の宿舎は「空き部屋」を借りている。
だから、モノがない。
洗濯機も、冷蔵庫もない。
だから洗濯は手洗いだし、冷たいビールも飲めないし、自炊なども無理。
足りない日用品を、現在集めている。
異国故、どこで購入するかも一苦労。
残り一か月以上は生活するので、少しでも住環境をよくしたい。

先週までは、半袖生活だったマカオ。
しかし、急に寒くなり、今は冬服モードだ。
日本も雪が降ったようですが、お体には気を付けて。