くれあ 3日間の福島県高等学校演劇コンクール、色々な想いを残し、終了いたしました。


最終日は、朝9時半から3校の作品を観ました。
なんかね、1校、1校、終わるごとに、
『あ〜あと2校・・・』
『あ〜〜次で最後だ・・・・』
となんとも寂しい気持ちになりましたよ。


そして、いよいよ審査です。
3人の審査員で、色々と話し合い、上位6校を選びました。


本当に選ぶのは難しいことでした。
だってね、みんなそれぞれ素敵なところがあるからね。


よかったところ、もう少し頑張れたところ、
戯曲力・演技力・演出力・美術力・スタッフワーク。


面白かった。
切なかった。
考えさせられた。
発見があった。
美しかった。
心に響いた。


演劇の舞台には、色々な見方・考え方があります。


これが絶対正しいというのはないと思います。
本当の【感動】は、どんな説明も理論も飛び越えてしまうものだと、私は思います。


否応なしに心が動いてしまうのですから。


みんなの舞台から、たくさん心が動いたから、審査は難しかったのですが・・・。


私が審査の基準にしたことは


?私の心が一番強く震えた作品
?今までに観たことがないアイディアなどの驚きがあった作品
(※これは、アイディアに負けず、そのアイディアが作品をより魅力的にしていたことは絶対条件です)
?テーマがしっかりと描き切れているか
?ライブならではの作品(映像では通用しない作品・生で感じさせてくれる作品・舞台空間の使い方など)
?幅広い世代に共感を得ることができる作品
?演技力・演出力・スタッフワーク


です。


?は難しいね。
人によって、心が震えるポイントは違うからね。
これは一番嗜好が関わってくるね。


ほんと、難しかった。


審査結果を発表する前に、舞台上からみんなに挨拶をしたんだけど。
前日の夜から、何を話そうってずっと考えて・・・
詩を読むことにしたんだ。


もうね、みんなの心を想像すると、何を話しても、なんか、う〜〜って思ってさ。


谷川俊太郎さんの『あい』という詩を読んだんだ。


みんなの顔を一生懸命みながら。
こんなちっぽけな私だけど、みんなのことが好きだよって伝えたくて。
みんなからもらった素敵な3日間、ありがとう〜って伝えたくて。
一生懸命、泣きそうになるのをこらえながら。


いや〜学校の先生は大変だ。
こんな素敵な時間をいつも過ごしているんだ。
まっすぐな子供たちを相手に、ね。
嘘なんか通用しないね。


う〜〜〜〜〜
尊敬します!


傷つきやすく、そして素晴らしい可能性をもった子供たちのために、私にできること。


繰り返し繰り返し、考えていきたいと思います。


生徒の皆さん、そして先生方、本当にありがとうございました。
皆さんと3日間、共有できた時間、宝物です!