だい 先日まで、演技のワークショップを受けておりました。

岡田正子先生の「ベラレーヌシステム」という演技術のクラスを2月29日まで。

この「岡田先生」は前回のブログでも報告いたしましたが、私の演出作品を絶賛してくださった方。
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実は私「岡田先生」とは、面識がほとんどなかったのですが、演技クラスがあるというので行ってみました。

なにせ私、褒めてくれる人にはすり寄っていく「甘えんぼタイプ」ですから。

岡田先生はフランス演劇の大家。

戦後すぐにフランスに留学し、6年間もベラ・レーヌという方に演技術を学び、帰国。

その後の活動を評価され、フランス政府から勲章まで貰っているのです!!

84歳という高齢の女性ながら、まーー、驚くほど、チャーミングな方でした。

演技指導の際には彼女が演じてみせるのですが、愛憎の場面などは、きちんと「女!!」の感性があり、決して枯れた感じがしないのです。

ユーモアもあって、決して「先生然!」としていない、すごく素敵な女性。

なんだか、こういう風に年を重ねることができたらいいなと思いました。

彼女はこんな内容のことを言っていました。

「戦争は本当にひどかったわ。でもね、その戦争が私にくれたもので、いいものがあるとしたらね、それはね、私はこう考えて生きるようになったこと。『明日はどうなるかわからない。』って。そう思って今も生きているから、私はまだいろいろなものを新鮮に感じるの。」と。

実際、彼女は話していることも、演技も瑞々しく、他の若い女優よりも、ずっと「女性」であり、「人間」であり、輝いていました。

最近、アンチエイジングという言葉がはやっていますが、年齢と「アンチ≒反抗する」だけではなく、「日々をフレッシュに生きること!」も大事なのかも。

そんなこと、思いましたとさ。