くれあ


本日ワークショップ二日目


突然稽古場に・・・・・・・・


きゃ〜〜〜〜〜〜〜


あっはっはのは〜〜〜〜〜


寒さ&花粉対策のため、この格好で原付に乗ってきたらしい・・・


あまりの素敵さに載せさせていただきました。


あなた様の名誉のために、お名前は伏せておきます。




ところで、今回のワークショップ、モーメンツにしては珍しく、そんなに身体を動かしてはいません。
(う?そんなことはない?)




カリキュラムにも書いていますが、
「自分を知る」
「他者を観察する=他者を知る」
「対話」


「自分を知る」


これ、結構くせもの


演出家に
「もっと悲しく!」
とか言われて
「え、すごく悲しくやってるのに」


とかって思ったことありませんか?


自分ではそうやっているつもりでも
相手役や観客にはそう伝わっていない・・・


「つもり」は「つもり」 なんだな〜


友達同士、恋人同士でもあったりするんじゃないかな


「私はこうして欲しいと思っているのに、なんでそうしてくれないの?」


その原因の一つには、相手に「自分はこうして欲しい」と思っている「こうして」が明確に伝わっていないと思うんだよね。


もう一つ


「自分はこうして欲しい」
と思って、表現している方法が、その時その相手には逆効果になってしまうこともある・・と思うのね。


そしたら


「どうしても、こうして欲しい」
と思っているなら、
「こうして欲しい」
と思って、表現している方法を変えてみたらいいと思うのね。


例えばさ、
お母さんに抱っこしてもらいたい子がお母さんに
「抱っこして」の思いをこめて、甘えてみる。
でも、お母さんは抱っこしてくれない。
でもどうしても抱っこしてもらいたいから思いっきり泣いて見る。
外とかさ、お店の中だったりすると、周りの目もあるから、お母さん、諦めて抱っこしてあげたりもする。


子供は2つの方法を使って、目標を達成したわけです!




赤ちゃんとか、動物には、きっとね、言葉は分かってないと思うんだよね。
でもさ、伝わるんだよね。


「愛してるよ」と伝えたい時や
安心してもらいたいとき、
すごく優しい声になっていたり、優しい顔になっていたり・・・
それでも安心してもらえない時は、抱きしめたり、なでたり、キスしたり・・・という身体行動も伴う


「対話=コミュニケーション」
は、言葉だけではない。
「言葉」 演劇的に言うと 「台詞」 は
「対話」 のための一つの手段・方法であって、
決して全てではない・・・と思うのね


日常ならさ、例えば・・あくまで、例えばだけど、


夫婦がさ、価値観とか、考えが合わなくて、喧嘩になっちゃうとするじゃない。例よ、あくまでね、例・・・


1日・・2日・・・1週間・・・・・とかさ、冷戦状態が続いたりする。 例よ例・・・


でも、舞台では、1週間 24時間×7=168時間もさ、お客さんに観てもらう訳には、たぶん、いかないと思うんだよね・・・無理だと思う・・・色んな意味でね。
ま、中々ね、そんな戯曲もないし、そこまでの実験をする気も、中々ね・・・


王様を殺すか殺さないか!!の相談をさ、ほんの4ページくらいの台詞で表現&お客様に信じてもらわないとならないのね(これ、今使用している「マクベス」のシーンの話ね)


そりゃ〜大変だわ


夫は「殺したくない」
妻は「殺して欲しい」


この相談をたった4ページで
「よし、殺そう」
と決めなくちゃいけない


そりゃ〜そりゃ〜〜〜大変だわ


日常的なエネルギー・方法では、多分、よっぽどのことがない限り、人を殺す決断するのには、時間かかると思うのね
この状況をリアルに見せるには、やる側にもね、色んな覚悟が必要だね


普段は、人のことぶったことない人でも、このシーンをやるときには、ぶたなきゃ言うこと聞いてくれないかもしれない。たくさん、抱いてあげないと言うこと聞いてくれないかもしれない。


「言葉」だけに頼るのではなく、「心」と繋がった「身体行動」にも頼ると楽かも!!!




はじめの話に戻るけど
「私は今、こう思っている」とか「こうして欲しい」と思っている「つもり」では、相手や観客には伝わらない。
ちゃんと、相手を見て、観客を感じて、
「あ・・・伝わってない」
ということを感じなきゃダメ
「伝わってない」なら「伝わる」ように何か方法を変えなきゃ。
じゃないと、相手役は、次の「言葉」を無理やり言わなくちゃならなくなる。
ちゃんと伝わっていたら、相手は、次の「言葉・行動・感情」が自然とでてくる。


「伝わった」か「伝わっていないか」
相手を「感じる=観察」することで、周りから見えている「自分」をちゃんと「認識=知る」こと。
そしたら、次、どうしたらいいかが見つかると思う。




赤ちゃん・・生まれたてってすごく欲求に対して素直だと思うのね
「お腹すいた」って泣く
「オムツ気持ち悪い」って泣く
「だっこ〜」って泣く
「眠いのに眠れない〜」って泣く
「もう飲みたくない」って口をプイってする
「眠い」って寝る
「嬉しい」って笑う
とかね


成長するにつれて、沢山の我慢を覚える
これすると怒られる・嫌われる。
とか
泣いたらかっこ悪いとか、ぶつことはいけないとか。


本当に自分が感じていることを閉じてしまったり、相手が感じていることを感じないようにしてしまったり・・


でもね、これ、演劇やるとき、すごく大事。




さあ、明日で今月は最後。
ま、頭で考えても簡単にはできないと思うので、
日々精進。トレーニングしていきましょう!
これが〜私たち〜〜〜役者の〜〜仕事〜〜♪


ちなみに、来月もワークショップやるよ〜!